旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」4月号
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1212345週末は本格的なお茶席体験ができる旧大島邸唐津で受け継がれる美へのこだわり襖絵などの意匠には小鳥や草花など自然のモチーフが多く使われている。ツバメとスズメのデザインは、出入り口右手の八畳間に。各部屋の釘隠しも、鶴や雁などの他、数種類ある。■お客様に、着物姿でお菓子を提供する宗徧流の方々。お菓子には唐津らしく、松露饅頭などが使われている。■唐津周辺に広まった宗徧流のお茶人さんたち。旧大島邸のお茶室では、土日にそれぞれ4人ほどで対応しているそう。45■旧大島邸の大広間から庭を望む。10mの廊下には、大阪から取り寄せられた一本松の柾目が使われている。窓ガラスも明治時代の貴重なもの。■カーブを描く大広間の地袋。職人の技術の高さがうかがえる。■旧大島邸 入館料/一般100円、小・中学生50円 □営9時~17時 □休水曜、12/29~1/3 部屋ごとに有料で貸し出しあり。 ☎0955(73)0423123 旧大島邸は、唐津の近代化に貢献した大島小太郎(1859年〜1947年)の邸宅。大島家は唐津藩の財政方を務めた武家で、小太郎は唐津の近代化を支えた旧唐津銀行の初代頭取であった。昨年、唐津神社の北東側に復原、一般公開された。邸宅の完成は明治26年頃、当時の和風建築の中でも特に上質なもので、風格と品の良さが感じられる。屋内で目に入る部材の9割は旧部材がそのまま使われているが、新しく加えられた部分が分かるよう、白木が使われている。 邸宅の奥には四畳半と六畳・三畳の茶室がある。週末の土曜と日曜には、文化14年(1817年)小笠原長昌の唐津入りを機に根付き、大島小太郎等によって守護されてきた宗徧流による茶席が設けられている。庭を眺めながらホッと一息、いい時間を過ごすことができる。 大島小太郎が初代頭取を務めた、旧唐津銀行。唐津藩が開設した英語学校「耐恒寮」で、小太郎と共に学び、東京駅を設計した建築家・辰野金吾が監修、愛弟子の田中実が設計を担当した建物だ。ヨーロッパの影響を受けた辰野式のスタイルで、御影石たい こう りょうそう へん

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