旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」6月号
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67123458917阿蘇駅が旅の出発点Day11日目 海、渓谷、森…と自然を満喫できる車窓で二大観光地を結ぶ特急「あそぼーい!」。童心に帰る仕掛けが詰まった車内に、旅への期待感も高まっていく。しばらくすると視界が開け、迫力ある外輪山が目に入る。終点、雄大なカルデラの中にある阿蘇駅だ。 駅から内牧温泉へはバスで十数分。水害や地震で一時は休業した宿もあったが、すでに国内外の多くの観光客を迎え入れている。黒川沿いの「蘇山郷」も地震後、建物の修復と温泉の再掘削のため3カ月休館した。 「温泉が止まったことは大打撃でした。周りの宿も同じです。不安ながらも掘ってみると無事温泉が! これで皆一気に安心して前に進めたんです」。そう教えてくれたのは、先代館主の永田忠彦さん。被災し先が見えない中、新たな泉源を求めて別の場所を掘削したところ、以前と同じ泉質の湯が湧出したという。 浴室をのぞくと、翡翠色のお湯とほのかな硫黄臭。さっそく掛け流しの湯に浸かってみれば、成分がしっかりまとわりつく感じなのに、湯上がりはさっぱり。爽快な心地よさに包まれたところで、夕食をいただいた。 由布院から料理長を招き入れ、夕食も今年3月から一新。やさしい味に仕上げられた野菜が印象的で、前菜から締めまで味と見た目と食感で楽しませてくれた。■大きな窓に阿蘇の風景が広がる1号車と4号車の「パノラマシート」。■随所で見かけるかわいいキャラクターは、阿蘇駅名誉駅長の「くろちゃん」。■別府駅発の「あそぼーい!」はお昼頃阿蘇駅に到着。■親子連れには「白いくろちゃんシート」が人気。■親子シートと同じ車両には、木製ボールプールのある遊び場や図書室、くろカフェも備わる。■樹齢千年以上といわれた地元の大杉を使って造られた「蘇山郷」の「杉の間」。昭和7年、旅館開業前の私邸の一室だったこの部屋に、与謝野晶子と鉄幹が宿泊し、歌を多数残している。■露天風呂付き客室「草原」。■ 3代目館主が集めた100種以上の各地の焼酎が揃う焼酎バー。■個室またはレストランでいただく夕食の一例。123546789そざんきょうひすいつ

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