旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」10月号
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11 鹿児島中央駅前から海に向かうナポリ通りに沿って、甲突川が流れている。その左岸を加治屋町といい、西郷隆盛をはじめ、幕末から明治にかけて活躍した人物たちの生家などが集中している。大山巌、村田新八、東郷平八郎、右岸には大久保利通の誕生地がある。驚くほど近所なのだが、日本でどのくらい知られているだろうか。明治維新から150年とい■鹿児島中央駅前広場に立つ「若き薩摩の群像」(1982年建立)。■火山のあるナポリと鹿児島市が姉妹都市盟約を結んだ1960年に「ナポリ通り」と命名。12■維新ふるさと館内の1843年の鹿児島城下絵図。加治屋町は左端に位置。ちなみに西郷隆盛は1828年生まれ。■西郷隆盛と大久保利通像を本人たちの身長178cmに合わせたパネル。記念撮影に。■元教師という歴史解説員の肥後秀昭さん。■維新ふるさと館 大人300円、小中学生150円 □営9時~17時(最終入館16時30分)  □休 なし ☎099(239)7700 3456■ランチはナポリ通りの南、甲南通りの本格ピッツェリアへ。写真はプロシュートクルード エ ルーコラ(ドリンク、ジェラート付き1,500円)。■L’ORO DI NAPOLI(ロロディナポリ) □営11時30分~14時30分(14時L.O)、18時~22時30分(21時30分L.O) ※火曜は夜のみ □休月曜、第1・3火曜 ☎099(254)6117 7812437865西郷どんと仲間たちが生まれ育った加治屋町う節目の年も、残りわずか。鹿児島中央駅からほど近いこの界隈を、維新の歴史と西郷どんの人生に触れながら歩いてみた。 駅前の巨大な銅像は「若き薩摩の群像」という。幕末に英国留学を果たした五代友厚ら、10代から30代の若者たちがモデルだ。彼らはこの時代に、藩命かつ密航という形で船出している。ナポリ通りの左手に立つ、観光交流センターから橋を渡ると「維新ふるさと館」、その奥の駐車場前に、「西郷隆盛・従道誕生地」がある。西郷家のあった場所は、思いのほか広かった。当時250坪を超え、畑を耕し、蚕やお茶を育て、自給自足をしていたそうだ。 加治屋町はもともと下級武士が暮らした地域だった。維新ふるさと館の古地図を見ると、藩主の居城から少し離れた場所にある。この古地図の時代から、今も残っているものはあるだろうかと歴史解説員の肥後秀昭さんに尋ねた。西南戦争と太平洋戦争で街の9割が焼失したが、通りの名前は昔のままだそうだ(ちなみに大通りを馬場、路地を小路と呼び区別していた)。大河ドラマ「西郷どん」で、西郷どんと郷中(同じ地区)の少年たちがうなぎを捕った甲突川も残る。橋の上からは、桜島を眺めることができた。ご じゅうしゅっこう つきじゅうどうかいこ西郷隆盛・従道誕生地。小径の脇に当時の「郷中教育」の解説もある。立ち寄りグルメ

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