旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」10月号
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123456717楼門前の老舗宿へDay11日目 名前に「温泉」が付く駅は、JR九州の路線上に三つある。その一つが佐世保線の武雄温泉駅。きっぷを買った瞬間から、ああ、温泉旅に出るんだという気分に浸れるからうれしい。 博多から約1時間という近さゆえ日帰りで訪れてもいいのだが、夏から初秋にはあかりイベントが(〜9月30日﹇日﹈)、秋には祭りも多数催されるため、1泊2日でゆっくり楽しみたくなった。 泊まったのは「湯元荘 東洋館」。長崎街道の宿「諸国屋」として創業した約400年前には宮本武蔵も逗留したという。参勤交代の折は脇本陣を務め、源泉を掘った明治期から「東洋館」として営業開始。楼門の湯と共に歴史を歩んできた老舗だ。 そんな落ち着いた宿の随所にさりげなく飾られているのが佐賀の焼き物。有田や伊万里をはじめ地元武雄のものも多い。有名な窯から若手の作品まで、種類も幅広い。代表の江口敬子さんによると、古くから窯元との付き合いがあり、先代のお母様も焼き物に魅了され、さらに観光協会の冊子作りに携わりいろんな陶芸家を取材するうち、増えていったのだとか。 ギャラリーのようなロビーを抜け客室に入ると、今度は素晴らしい白磁の花瓶が迎えてくれた。ひと風呂浴びてお部屋で夕食をいただく。素材の味を生かすよう丁寧に作られたお料理の数々を引き立てる器もまた、目を楽しませてくれた。武雄温泉駅から温泉街までは歩いて10分ほど。■各部屋異なる作家の佐賀の焼き物がお客さまを迎えてくれる。この部屋には人間国宝、井上萬二氏の作品が(■)。■夕食は地元の季節の食材を生かした会席料理。■夜はライトアップされる武雄温泉楼門(■)の向かいに立つ「湯元荘 東洋館」。旅館としての創業は1896年(明治29年)。■読書室。佐賀の焼き物に関する本も充実。■ロビー奥には武雄や有田等の焼き物を展示販売するコーナーがある。1432576とうりゅう

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