旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」11月号
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14235689717“特別感”に浸って…Day11日目 人吉へ行く時に使う肥薩線は、D&S列車の宝庫。中でも最も新しい「かわせみ やませみ」は、その名が示す通り、球磨川沿いの自然と産物のショールーム的な役割も果たすユニークな列車。 車両の内装は特別感を感じさせる材料と意匠が使われ、車内では球磨川の風景とともに、地域の食や酒もゆっくり楽しめる。 お昼頃に人吉駅に着くと、ホームでの駅弁の立ち売りに出くわしたり、隣接するレトロな機関車庫でSLの姿を見られたりする(※)。人吉を訪れるなら鉄道旅が大正解だと実感する。 人吉温泉は歴史ある温泉地なのだが、1カ所に固まった温泉街というものが存在しない。球磨川に並行して東西に広く温泉場が点在するのだ。それだけ豊かな湯どころということだろう。 昭和初期に開業し75年の歴史を持つ「清流山水花 あゆの里」は、駅から徒歩10分ほど。空間を贅沢に生かし、凛とした風格を漂わせる大きな旅館だが、スタッフのそつなく心地よい接客やゆとりのロビー空間は、ハイクラスホテルのようにも感じる。 始まりは小さな割烹旅館だったが、建て替えや増築を重ねて現在の姿になったという。人気は温泉露天風呂付きの客室と球磨川を一望できる川側の和室。それぞれ異なる雰囲気にデザインされ、鮎のすむ球磨川、そして人吉城跡を眼下に望みながら、温泉や人吉らしい風景を独占できるのだ。 夕食は、和と洋二人の料理長による見事な会席料理。名物の鮎をはじめ、郷土の食材をふんだんに味わえる。■「清流山水花 あゆの里」の玄関横には源泉掛け流しの足湯が。■ゆったりと流れる球磨川を望むロビーラウンジ。■夕食は季節で内容が変わる会席料理(イメージ)。■今年完成したばかりの洋室から眺める球磨川。■川に面した専用露天風呂付きの客室全12室は全て異なる趣。■特急「かわせみ やませみ」2号車のテーブル席。■球磨焼酎の利き酒企画なども不定期で実施される1号車サービスカウンター。■季節のおかずが魅力の「球磨の四季彩弁当と郷土料理つぼん汁セット」1,300円(土日祝日限定で2号からの数量限定販売)。■1908年完成の「球磨川第一橋梁」を渡る。123456789※「SL人吉」の2018年の運行は11月4日(日)で終了。

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