旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」12月号
13/32

11●久留米市●鬼会スケジュール12月31日(大晦日)夜の大祓、除夜祭から7日間にわたる「鬼会」が始まり、元日には獅子舞や開運福引、4日には大松明つくりが行われる。◎1月7日(月)鬼夜 23678451■■「鬼夜」が行われる、大善寺玉垂宮。創建1,900年以上の古社で、神仏習合の名残をとどめる。祭神は玉垂命、八幡大神、住吉大神。玉垂命は、藤大臣、高良大明神ともいわれる。盛時には社領3,000町、45の僧坊があったと伝わる。■1年かけて乾燥させる大松明の材料。■禊が行われる、霰川(広川)。■宮司の隈正實さん(右)と鬼夜保存会会長の岡巖さん(左)。■大晦日の深夜、昔ながらの火打石で鬼火採りが行われる。■霰川の汐井場へ禊に向かう、氏子衆。■鉾面神事の後は一番松明による惣門くぐり。燃え盛る大松明が狭い惣門をくぐり抜ける。123756487邪気を払い、福を呼ぶ追儺の火祭り13時~16時…19時過ぎ……21時過ぎ……22時過ぎ……23時頃………鬼面尊神の神事裸の若衆の境内参集~汐井かき大松明点火~鉾面神事一番松明惣門くぐり行事終了 暗闇に燃え盛る、6本の大松明。爆音が弾け、裸の男たちが気勢を上げる。鳴り響く、鉦や太鼓の乱打…。正月7日に行われる大善寺玉垂宮の「鬼夜」は、壮大な追儺祭だ。国の重要無形文化財に指定され、日本三大火祭りの一つに数えられている。 鬼夜は、「鬼会」と呼ばれる、大晦日から続く祈願祭の最終日に行われる。一般に追儺といえば、悪者の鬼を追い払って大団円となるが、興味深いことに玉垂宮の場合、鬼が改心し、禊をして戻るというストーリー展開となる。 「うちの鬼は、良い鬼さん。皆様の悩みを解決する役目を担います」。宮司の隈正實さんは語る。 それは1、600余年も続く祭事で、かつてこの地の人々を苦しめた桜桃沈輪という悪党を、勅命を受けた藤大臣が闇夜に松明を照らし、討ち取ったという故事にちなむ。その桜桃沈輪の御魂を鎮めようと始めたのが鬼夜なのだ。 古代、一帯は海で、やがて筑後川によって豊かな流域が形成された。辺りはまだ沼地であった混沌とした時代。鬼夜は、そんなロマンあふれる古を舞台にしている。とうのおとどゆ す ら ちん りんいにしえたい まつおにえかねまさ み み たま しずみそぎたま たれ ぐうつい な全長13m、直径1m余り、重さ1.2tの6本の大松明に点火する瞬間は圧巻。

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る