旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」2月号
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11天領日田の豆田町で江戸の美に出会うまめ だ 春の訪れを感じる頃、九州各地で始まるひなまつり。ひな飾りには地域の歴史や文化が反映され、開催期間も約1〜2カ月と長くそれぞれ異なるため、休日ごとに行き先を変えて見比べながら楽しめる。 ひなまつりは平安時代、上流階■江戸、明治、大正時代の建築が多数残り、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている豆田町。写真は天保年間建築の長屋がある魚町通り。■「草野本家」は江戸時代に生ロウを製造販売していた豪商。入館料 大人550円、中高生250円。☎0973(24)4110 ■「日本丸館」の百歳雛。木造四層三階建ての資料館は国登録有形文化財。入館料350円、小・中高生250円。☎0973(23)6101123豆田町を気に入り関西から移住した日田ご当地コンダクターの後藤さん。ひなまつりの各会場についてや、移住者だからこそ気付く町の魅力も教えてくれる。ガイドツアー(有料)の詳細は下記まで。日田市観光協会☎0973(22)20361243■「天領雛御殿」を併設する「日田醤油」のしょうゆソフト(300円)。しょうゆとバニラのほど良い甘辛さ。豆田町を歩いていると体が温まるのか、秋冬も人気だそう。☎0973(22)2456 4級の少女たちの「ひいな遊び」に始まり、女の子の無病息災を願う桃の節句となって、江戸時代に全国の庶民にまで広まったという。九州の中でも、江戸幕府の直轄の天領で、西国筋郡代の役所が置かれた日田は、「山あいに、思いがけない都あり」といわれるほど繁栄した。当時の豪商たちが子女に買い揃えたきらびやかなひな飾りが、多数現存している。 日田で往時の姿を残す豆田町に、一年を通してひな人形を展示している場所があると聞いて訪ねた。味噌・醤油醸造元「日田醤油」の店内奥に設えられた「天領雛御殿」は、入口からは想像がつかないほど奥深く、10の部屋に大小さまざまな約3、800体のおひなさまを展示している。中でも、享保雛と呼ばれる貴重な江戸時代のひな人形が並ぶさまは圧巻だ。細面に切れ長の目、しなやかで表情のある細い指先が印象的だった。 日田のひなまつりは、江戸時代に財をなした、「草野本家」から始まったという。絢爛豪華なひな人形は、国指定の重要文化財である家屋敷とともに、ひなまつりの期間中見逃せないもの。また、安政2年(1855年)創業の薬屋「岩尾薬舗」の資料館「日本丸館」には、珍しい白髪のおひなさまがいる。長寿のお祝いに作られた「百歳雛」で、夫婦ともに白髪になるまで元気で仲良く、という願いが込められているそうだ。ごう かけん らん にほんがんかんご てん しつら きょう ほ びないおまち

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