旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」2月号
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2020婦人像佐賀県立博物館・美術館館長文=松本誠一Text by Seiichi MatsumotoOKADASABUROUSUKE1869年~1939年そうあん明治40年 油彩・画布 73.3×61.5cm 石橋財団ブリヂストン美術館蔵東京勧業博覧会で1等賞受賞。「某夫人の肖像」、「紫調べ」とも呼ばれる。三越呉服店取締役の高橋義雄(箒庵)夫人をモデルに、琳派風の屏風を背景に元禄趣味の着物美人を描く。同呉服店の新柄陳列会のポスター原画となった。りんぱ帝室技芸員で帝国美術院会員岡田三郎助は今年、生誕150年。初の官費留学生としてパリで学び、師のラファエル・コランが描く自然の穏やかな光の効果と色彩の微妙な変化を、日本の風土の中で表現した。このフランスのサロンで好まれた「外光表現」こそが優美で上品な美人画、穏和な風景画を生み出した。

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