旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」6月号
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6123456897 いつもは駆け足で飫肥を観光していたが、今回は1泊することにした。というのも今年2月にオープンした「ホステル マリカ」を体験したかったから。高校の寮をリノベーションした施設で、手頃感も魅力である。 オーナーの田鹿倫基さんは、6年前にその経験と手腕を買われ、日南市のマーケティング専門官に抜擢され、行政と民間とのつなぎ役として、取り組んでいる。ここを開いたのは、深刻化する空き家対策として。また、あえて温泉や食事を出さない宿を提供することで地元の店を巡る流れをつくろうと考えた。 「これからは行政だけに頼らない、民間の力による町並み保存が求められます」と期待を込める。 宿泊したおかげで、城下町をゆっくり散策し、日没後の風情も楽しむことができた。  途中立ち寄った「武家屋敷 伊東邸おび茶寮」も、新しい試みの店。長く空き家で傷んでいた屋敷を、江戸時代の建築様式をもとに、飫肥杉や飫肥石を使って復元し、昨年、カフェ&食事処としてよみがえらせた。 「地元のおいしいものを届けたい」と、メニューにはこだわりを持つ。中でもお薦めは、「まぐろ丼まぶし」。近くの油津港で水揚げされた生マグロを、まずは刺身で、次に丼で、最後は出汁をかけてお茶漬けで味わうもので、マグロのもっちり感にはびっくり。羽釜で炊いたごはんは、一粒ひと粒が輝いている。ほかにも、ぜんざいやパンケーキなどの甘味も充実。何より落ち着いた空間で、庭を前にのんびり過ごせる■明かりが灯り、幻想的な後町通り。■ツインルームの客室。部屋のタイプは5種類。1泊2,800円~。■コミュニティスペース。■「ホステル マリカ」の入り口。☎080(3378)4649■日南市の職員として地元企業の活性化に携わる傍ら、ゲストハウスのオーナーも務める田鹿倫基さん。■お湯をかけると福餅が現れる、「雲隠れぜんざい」。■■「まぐろ丼まぶし」1,620円。最後は出汁をかけていただく。■天井の高い、「武家屋敷伊東邸おび茶寮」。□営10時~17時(ランチ11時~15時) □休火曜 ☎0987(55)8010123546789ともき城下町に住まう楽しみ

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