旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」7月号
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67811910125ホームと線路が美しくよみがえったJR立野駅。■奇跡的に生き残った、男女混浴の「すずめの湯」。再開後は、浴槽の仕切りを取り、湯あみ着や水着を着て入浴するスタイルに。■「すずめの湯」の冷泉。■内湯。■代表の河津誠さん。■受付で販売している湯あみ着。■湯上がりの休憩所。■現在、復旧工事が進行中の宿泊棟。震と続く豪雨による土砂で、壊滅的な被害を受けた。一時は先の見通しも立てられないほど打ちのめされたが、それでも各地から駆け付けた延べ3千人ものボランティアや、応援してくれる人々の力を励みに、奇跡的に生き残った自噴する源泉「すずめの湯」を整備して、今年4月から日帰り入浴を再開。来春には宿泊施設やレストラン棟も備えた本格営業を目指して、現在も工事が進められている。 標高750mの山あいにある地獄温泉は、もともと湯治場として200年以上も愛されてきた秘湯である。藩政時代は、その効能豊かな名湯ゆえに、熊本藩士しか入浴が許されなかったという歴史も持つ。そんな地獄温泉を、震災から再生するにあたってあらためて考えたのが、原点に立ち返るということ。 「ここは、これまで心身ともに傷ついたマイナスの人たちを、限りなくゼロに戻してきた場所なのです。今回の災害で、僕らも言葉に言い尽くせないほど深く傷つきました。それがわかった今だからこそ、この温泉の力を届けたい。昔ながらの湯治場というスタイルは残し、たくさんの人々の思い出の詰まった建物はできるだけ生かしながら再建する予定です」と代表の河津誠さんは語る。 プクプクと自噴する音が雀のさえずりに似ていることから、そう名付けられた「すずめの湯」。硫黄臭の強い白濁した湯は、源泉ながら45度という適温で、湯あみ着をつけて浸かれば、まさに大地に抱かれるよう。 「足元から湧き出す白濁の源泉湯船は全国的にも珍しい。ここだけは入っていいよ、って神様が許されたのだと思っています」 次なる100年に向かって、「奇跡の湯」がいよいよ動き出した。□営10時~17時 □休火曜 入浴料1,200円。湯あみ着男性600円、女性1,100円。水着の着用も可。☎0967(67)0005 阿蘇郡南阿蘇村河陽2327地獄温泉 青風荘6789101112つ

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