旅のライブ情報誌 「Please(プリーズ)」8月号
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124510111239●荒尾市●無料ガイドと見る世界遺産「万田坑」 荒尾干潟を訪れた後は、もう一つの世界基準へ足を延ばす。それは2015年に世界文化遺産に登録された万田坑。三池炭鉱の主要坑口で、1902年(明治35年)から約50年間石炭が掘り出され続けてきた。閉山後も1997年まで排水施設として使用され、まざまざと今に歴史を伝えている。 ここでは、現代の私たちには馴染みのない設備や炭鉱作業者たちの営みを説明してくれる無料のガイドツアーが外せない。 「作業員はまずこの山ノ神に安全を祈願し、大きな水筒を携えると小さな昇降機にすし詰めになりました。地下264mまで潜ると、そこで8時間働いたんです」「作業が終わると皆、大浴場へ直行。服のまま一つ目の浴槽で汚れを落としたそうです」。ガイドの説明は約30分。風景が当時の人の生きざまと結び付くと、より深く心に刻み込まれる。 万田坑には昨秋、物産館もオー「万田坑」世界遺産がすごい!の■■万田坑にある物産館「まるごとあらお」にはえりすぐりの品が揃う。(■右から)荒尾ワイン1,300円、海苔ドレッシング540円、梨農家が作った焼肉のたれ500円、ピンバッジ500円。■店内で食べられる炭坑カレー700円。■「万田坑ステーション」(券売所)内の資料室にある1939年頃の模型。■三池港へ石炭を運んでいた炭鉱電車と今はなき宮内駅の模型。■無料のガイドツアーは毎日6回実施。■作業員の上げ下ろしに使っていた巻上機。■現存している第二竪坑櫓(左)と巻上機室(右)。■作業の安全を祈願していた山ノ神。■通気口として使用されていたトンネル。■当時の面影を残すさまざまな器具類。「万田坑」 入場料410円 □営9時30分~17時(有料区域の入場は16時30分まで) □休月曜(祝日の場合は翌日、ただし8/12・13は休館) ☎0968(57)9155ガイドさんに聞いた明治期に完成した竪坑櫓や英国式で建てられたレンガ建築が見事に現存している。1最新技術だった蒸気機関エンジンや巨大巻上機を、当時の面影ごと間近で見られる。2浴場や事務所、トロッコ線路など最大3,500人が働いた炭坑の姿が随所に残っている。312345678910119まきあげきたてこうやぐら

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